oozy Blog

「小次郎つばめ返し」

興り、受け継がれ、衰退し、また興る

毎年の事なんですが、地元の天神祭は「8月10日」と決められていて、
http://d.hatena.ne.jp/usagitokeme/20050810
その日が平日であろうが、仕事であろうが、雨であろうが、槍が降ろうが、
当番に当たれば仕事を休んで祭りに従事しなくてはイケナイという、
誠に今時の共稼ぎライフに合わない伝統行事で、
嫁いで来た当時は大変面食らいました。
だって「明日祭りなので休みます。」っていう理由も、普通の職場だと言いづらいんですもん。
年月を重ね、祭りの準備に出てくる面々が一人減り、二人減り、奥さんだけになり、白髪頭になり、
神輿を担ぐ若者がいなくなって、軽トラックに乗っていらっしゃる御神体、
とうとう今年は祭事を行う宮司さんが「高齢のため今年から参加できない」と言う事でありました。
年々加速度がついて寂しくなる祭り。
これは「村」の行く末でもあるんでしょうねえ。
祭りも故郷も、末に形が無くなったとしても、
娘は夏が来るたびに思い出すんでしょう。