oozy Blog

「小次郎つばめ返し」

あなたに相談した私が悪かった

お客様の持ち込んだ写真は、青々とした稲が広がる田の向こうに
覆い被さってきそうな深く濃い緑色の山が、丁度写真の真ん中辺りで別れている縦写真でした。
作業する人影が角の方で小さくぽつんとあるのが自然大きさを引き立たせ、
陽の光や稲の葉を揺らす風を感じるような情緒のある里山の風景です。
この写真を使って地元の米をPRするポスターを作りたいという方は
「豊かな自然の中で、化学肥料に頼らない昔ながらの農法で作られた米なんですよ。」
と米作りに自信と情熱を覗かせるのでありました。
お客様が考えられたコピーは写真とマッチして、心に静かに沁みるものがあるけれど、
イメージコピーのため結局何のPRポスターか分からず、
もう一歩踏み込んだ具体的な説明がいるだろうと感じていました。
「このコピーを受けて続くいい言葉はないかな。少し具体的に、でもあまり説明的になりすぎないような・・・。」
キバコさんに相談するとしばらく考えたあと、
「こんなんどう?『あなたの胃袋を鷲づかみ!』
日本の美しい原風景が吹っ飛ぶようなエネルギッシュな一言でした。


※上の写真は私が撮った物です。