のだめカンタービレ vol.5
本日の一言『ガーシュインなんか1枚も持ってない!』
なんなんだ旦那、その反応は!
ガーシュインに対してどんな印象を持っているのか、今の言葉ですべて察知できました。
『ラプソディー・イン・ブルー』はクラシックらしからぬポップな曲で、
コメディ映画のサントラにでもなりそうですねえ。
実際にSオケが演奏するところを是非旦那に見て貰いたかったんですけど、
残念ながら最初の仮装用衣装を作ったり、ミルヒの別人のような青年期の話しのところで席を立ってしまい、
旦那のガーシュイン嫌い(多分)には何の影響も与えられませんでした。
『ラフマニノフ』も素晴らしかった。
以前マンガを読んだ後、知ってる曲かもと旦那にせがんで聞かせて貰い、
「これから?これからサビなのね?」と聞く私に
「ココで分からなければ、もう知らない曲だよ。」
とそこが既に有名なフレーズであったことにも気付きもしなかった時とは大違いです。
やっぱり初心者にはある程度「見せる」ということが必要かもしれません。
わたしんちの話ばかりで申し訳ないんですが、今回挿入曲で入っていた「巨人」を
結婚したての頃、旦那と聞きに行った(半ばドナドナ状態で)ことがありまして、
後半は『ラスト20分(適当です)全部がクライマックス!』
ってどこかの映画のキャッチコピーみたいな盛り上がりを見せる曲を
中年のアメリカ人のような(アメリカの方がいらっしゃったらお詫び申し上げます)体格の良い指揮者が、
指揮台の上を飛び跳ねて体中で表現し、そのパフォーマンスに度肝を抜かれたことがありまして、
今でも私の中のベストライブです。(5回くらいしかオーケストラを聴きに行ったこと無いうちの)
特に私のようなクラシックビギナーは耳と目でも聞くんだなーと思った覚えがあります。
「見せ」て「魅せる」というのはクラシックでは正攻法じゃないのかな?
とにもかくにも、小手先で器用に弾く千秋が全身全霊で曲に没頭する姿は、
オーバーアクションでなくても「魅せる」に値するものでございました。
(例え、少し音と手が合ってないように見えても)