コロは熊が出たら私を置いて逃げる・・・に１００ヘェ

長野で中学生が熊に襲われたとか、玄関で熊に鉢合わせしたとか、
今年もそういうニュースが増える季節となった。
毎年実りの多いこの時期は犬の散歩も命がけになってくる。
普通に道路をタヌキが横断するこの辺りでは、
「残飯などのゴミ袋は熊の餌の対象になるため、朝出しましょう。」
と無線で注意が呼びかけられるくらい、普通に熊が民家の近くまで出没するからなのだ。
例え役場や公民館のある目抜き通りでさえ安心できない。
特に夜８時くらいになると人通りは皆無で、民家の少ない場所は暗くて足元も見えにくいため
あちこち寄りたいコロを無理矢理引きずるように急ぎ足で散歩を済ますことになるのだ。
コロが立ち止まっている間、私はSPのように辺りを見回し、
常に『今、熊が出たらコロの綱は放してやろう。』
『熊は足が速いから、あっちの方向に逃げたらダメだ。』
と、まさかの時のイメージトレーニングをしていると言うのに、
コロは何の警戒もせず、一心不乱に匂いを嗅いだり草を食べている。
日本の危機管理が問われる昨今、危機感の希薄さはついに日本のペットまで及んだようだ。