oozy Blog

「小次郎つばめ返し」

私はニュータイプ(新人類)と言われた世代

不思議なことだが、車の運転中は対向車のドライバーの気持ちがよく分かる。
センターラインもない細い道の向こうから車がやってくるのが見え、
離合するために少し手前で待っていると、相手も私を認め遠くから広いところで待っている。
で、顔も見えない相手と
『お先にどうぞ』『いやいや、あなたこそどうぞ』『そぉですか?すみませんねえ』
という心温まるやりとりを交わすのだ。
もちろん相手の考えていることを確認したことはないので想像だが、
ほぼあってるんじゃないだろうか。
こういうことは多分、車を運転される方は皆感じられているんじゃないかと思う。


しかし相手の気持ちが分かるが故に相手を煽ってしまう場合もある。
工事信号機が赤なのに見切り発車する車と、
赤に変わったばかりだからまだ大丈夫と突っ込んでくる車が細い道路の真ん中で鉢合わせして
『赤だっただろう!譲れよ!』『そっちこそバックしろ!』と小競り合いしたり、
後ろから抜かそうと『小次郎、いきまーす!』とスパートをかけると
『させるかぁ!』とばかりに突然スピードを上げられ、烈な先頭争いを繰り広げることになる。
その間、モビルスーツ同士の闘いのように、
相手ドライバーと言葉にならない無数の思念が交わされるのだ。


このように人間とは目と目を合わせ、間近で話しても分かり合えないことも多いのに、
遠くにいて言葉を交わさなくても思っていることが察知できる、
不便且つ不思議な生き物なのだ。(だからどうしたー!?という結論ですみません)