oozy Blog

「小次郎つばめ返し」

でも写真は多分失敗だよん

今年のホタルの時期もほぼ終盤に入りましたが、
地元ではそこら中「ホタルの里」があるくらいなので珍しくもないし、
まして興味もない私は裏の川へさえ見に行こうとしなかったんですけど、
実家の母が写真を撮りに行きたいと匂わすので、親孝行のつもりで昨夜行って参りました。
なぜ母がホタルの写真にこだわるかというと、このダイアリーの最初の頃にも書いてましたが、
一昨年亡くなった父がホタルの写真を撮りたがり、
酸素ボンベを引っ張って毎晩のように母と出掛けたからなんですねえ。
とうとう最後まで良い写真が撮れなかったので、
母は父の代わりにホタルの写真を撮ることが自分の使命の様に思っているらしいです。


場所は地元の人でさえ知らない穴場中の穴場。
夜たいてい暇な主任夫婦を誘い、私と母と4人連れで軽自動車に乗り込み、
小さな川沿いの林道のような道に入ってさらに15分。
街灯も人家もない場所で車をとめ、ヘッドライトを落とすと
目に飛び込んできたのは、車から降りるのが躊躇われるほどのホタルの群舞!!!!!
その圧倒的な光景に、美しさを覚える前に怖くなってきました。
天の川のような光の帯がどこまでも続き、無口になる4人。
近くのホタル、遠くのホタル、川べりのホタル、杉山のホタルが一斉に点滅するので遠近感がなくなり、
上下も左右もない宇宙に漂ってるような錯覚を起こしました。


奇しくも昨日は父の誕生日。
父の大好きだったホタルを「有仏谷」という場所で見ることが出来たのは、
まあちょっと、幸せな出来事でした。