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「小次郎つばめ返し」

旦那はこともなげに言うのでした

一人ゆったりと晩酌をしている旦那とテレビの間をわざとらしく往復しながら
芝居がかった大げさな手振り身振りで
「京都の映画館ではオダギリ氏の映画を4本一気に上演するんだよ、ツアー組んで!」
と言ってやったら
「ほほう〜そりゃすごい。」とマジ顔で感心してくれるから旦那は面白い。
「追加上演まであるんだって!」
よく考えたら旦那には何の関係もないことではあるが、
面白半分に八つ当たりしてみると
「見に行ったらいいじゃないか。おばさんちに泊めてもらって。」
とビックリするようなお返事。
・・・・・こうくるとは思いも寄らなかったっす。
「えー!だって京都だぞー。」と何故か渋る私。
「夜行バスがモスバーガーの近くから出てるよ。京都とか東京とかいろんなところに行けるみたいだよ。」
「えー!夜から朝まで徹夜で映画だよー。」
「夜行バスで料金はいくらだったかな・・・。え〜と・・・。」
茶化してるワケじゃなさそう。
「いや、もう明日あるんだよ。うん。急だしね。」
とうとう立場が逆転してしまった。
そうだった、旦那はこういう奴だった。
結局自分を縛るモノは自分自身だったかとふと思った夜でした。