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「小次郎つばめ返し」

時効警察 第6回

「恋の時効は2月14日であるか否かはあなた次第」
【脚本・演出/園子温 ゲスト/森口瑤子

まさか時効警察を見て目を潤ませることになろうとは思いも寄らなかったです。
いや十文字(呼び捨て)、初めて君に男を感じたよ。
あからさまに証拠を消そうとしたり、霧山君に「この話は2人の胸に」と持ちかけたり、
演技とは思えない歌の下手さを披露したり(←これはカンケーないか・・・)
やり方は大層子供っぽかったけれど、その諦めの悪さがひどく格好良く見えました。
真剣なのに滑稽、滑稽なのにセツナク、
時効警察は大人のダメダメさが何故か愛しく見えるドラマなのね。


確かにね、日常でうすうす分かってることって結構ありますよ。
で、うすうす分かってることは「うすうす」のままで居て欲しいと思ってることが多く、
だからまあ「うすうす」のままにしてるんですけど、
困ったことに「うすうす気付いてる事」は大体において当たってることが多い。
だから私が担当した仕事を忘れて、そのままにしてることにうすうす気付いてたら、
早目に私に言ってくださいよ、主任。
私の場合は「うすうす」にしたい裏の意図は全くありませんので、
そのままで終わらせないでください。


今回この曖昧さを許さず、十文字(やっぱり呼び捨て)を促して収拾させようとしたのは
曖昧大王の霧山君でした。
今までと相当テイストが違うので、おそらく賛否両論となってるんじゃないかとうすうす思ってますが、
時効事件を捜査するというドラマの主軸に疑問を持つ霧山君にビックリ。
ゆる〜〜い人達に囲まれて、ゆる〜い世界で時効事件を捜査するという規則正しいリズムに慣れてきた私にとって、
電車で大カーブのようにハッ!とかギクッッ!とかするインパクトのある回になりました。
丁度ドラマも中盤に入り良い刺激になったんじゃないでしょうか。
「ダレにも言いませんよカードの量」や「霧山&ナンシー」、「指名手配書の特大サイズ」
「意外にモテル霧山君」、「残業のない総武警察」などビックリ!がいっぱいの折り返しでございました。
イラストは後日です!