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「小次郎つばめ返し」

正月早々負け組(1月2日編)

さあハンコも持った!免許もある!
ケータイを変える気マンマンで都会に出た午後二時。
まず店へ行く前に途中の大型書店へ新選組続編ムック本を買いに寄った。
なんとなくNHKの大河本の辺りをウロウロするが見つけられず、
『ああそうだった!これはテレビナビのムック本ってやつだった!うふっお茶目!(正月だから許してください)』
テレビ誌ゾーンへ移動したがやはり無い。
まあいい。もう後でゆっくり通販で手に入れればいいのだ。
今日の私は時間も気持ちも懐さえも余裕がある。


中国五県ではトップクラスの量販店、ケータイ売り場で前々から目を付けていたケータイを手に取ると、
もう心は決まってるのに開閉を確かめるマネなどして心の高ぶりを抑える。
『でも隣りに並んでるニューモデルも良いデザインだ。迷うなぁ〜。ニヤニヤ(山南風味)』
ショッピングはこの迷う時間も楽しみなのだ。
さんざん迷ってるとお店のお姉さんが近寄って二つの機種の違いについて丁寧に説明してくれた。
「でもこちらのシリーズはうちでは端末がないので書き換えられないんですよ。」
なぬっ!?????
「つまりここでは買えないんですか?」
はい、とハニカムお姉さん。
ええええええーーーーー!だって店頭に並んでるじゃないですかーー!
つーか早く言ってください!


夕方には帰宅しないといけない私はそこから遠いケータイ専門店へ行くのを後に回し、
次の目的のジーンズを求め近くの店へ。
時間を持て余した店員さんと楽しくオシャベリしながらとっかえひっかえ試着しながらやっと決まった一本。
気に入った物が見つかり満たされた心で裾上げを待っていると店長がハアハアと走ってやってきた。
な、なんだかイヤ〜〜な予感・・・・・。
「すみません!これは裏の縫合がきちんと出来て無くてほつれてたんですよ!再入荷をお待ちいただけますか?」
こんな予感だけは当たる私なのだ。
「裏なら見えないからいいですよ!」
お願いだから買わせてくれ!何でもいいから私に買わせてくれ!
正月からめでたい気分で買う気マンマンなのだ。
でもその誠実でジーンズを心から愛する店長は私の妥協を許してくれなかった。


ライトを点けて走る夕方五時。
レンタルビデオ店に旦那を迎えに行く私にはもう時間も気持ちも余裕がなかった。
そのビデオ店の真ん前に最後の頼みの綱のケータイ専門店がある。
店先で旦那を拾って一緒に専門店へ入ると
「そのシリーズは従来の携帯より電波のはいる範囲が狭いんですよ。」
はぁ・・・・・そうですか・・・・・。
「電波のアンテナ状況を調べるためにこのモデルをお貸し致しますのでご自宅でご確認下さい。」


助手席にはついでに付いてきた旦那が本もビデオも手にして幸せそうだ。
結局何も手に入れられなかった私は、帰宅するとアンテナの全く立たない新ケータイモデルを返却しに
また明日都会へ出る羽目になったのである。