［世界遺産］ティヴォリのヴィッラ・アドリアーナとエステ家別荘

ティヴォリの建造物や町並みは日本人の私になじみのない全く異質な文化で
町全体が１つの遺産のようなスケールの大きさは圧倒的な迫力で迫ってきて、ため息しか出てこない。
空撮でみるティヴォリはどこまでが世界遺産でどこまでが現在の建造物なのか分からないほど全てが調和されている。
水と光とルネサンス期芸術の結晶のエステ家別荘、古代ローマのヴィッラ・アドリアーナは
当時の暮らしや住人達をいろいろと想像させて、今は住む人のない残された建物が豪華な故に物悲しい。
石や大理石などで造られた西洋の建造物は、こうして現在の建物のとなりに驚くほどたくさん点在して残っているが、
日本の建造物は主な材料が木や紙のため現在まで残っているのは難しい。
日本人の本当の「遺産」は、建物や風景ではなく「茶道」「武道」「花道」や日常の生活の「行儀作法」など、
人から人、家族から家族へ伝えられる形のないものかもしれないなとふと思う。
それも前回の放送と同様に遺産の危機にさらされている。