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「小次郎つばめ返し」

香川さんの表現力に揺らされた女

香川照之さんがオダギリファンの心を揺さぶる事を書いているらしい』という前情報無しに、
「フンフンフフン♪どっかに載ってるかなぁ〜。」ぐらいの気軽さでページを開き、偶然にこの記事を目にしたら、
足はガクガク、息はハアハアとその場で変な人になってたでしょうねえ。
多分・・・・・・・・あの、推測ですが、オダギリファンの皆さんは私も含め、
「役で魅せてもらえれば、その他の事なんてどうでもいいのよ。」
などと普段はクールを装っているものと思われます。
しかし、本屋で目を潤ませた人がこれだけ多いということは、
それとは裏腹に内心ものすご〜〜〜〜〜くジリジリをしておったということなんでしょう。


30男の何がそんなに心配で焦れったいのか?
私に限って言えば、、世間のマイナスイメージを耳にする度に、
「えい!何故もっとうまくやらんのじゃい!」と地団駄を踏み、
「本当はそういう人じゃないんじゃないか?」と庇いたい思いに駆られつつも、確たる証拠も自信もない。
ましてや本人が気にしないスタンスなら(に見える)、ファンが勝手に熱くなる理由はなく
「いや、まあ本人がいいなら良いのだよ。」と最終的にはお茶を濁しておりました。


一般的にオダギリ氏には『よく分からない人』というイメージがありますが、
皮をむいて、さらにむいてその中にあるモノが薄々ファンに伝わってしまっているということは
(本人に伝えるつもりが無くても)、
本当はものすごく『分かりやすい人』なのかもしれませんねえ。
表現するのが難しいオダギリ氏のその中にあるモノを、香川さんが分かりやすく素直な言葉にしてくれました。


車中でこのコラムを読んだ後、リクライニングを倒すと空が見え、
『今もどこかでオダギリジョーという人が同じ空の下にいるんだなあ。』と当たり前のことを今更ながら思うと、
それだけでもう満足する単純な私でございました。