oozy Blog

「小次郎つばめ返し」

生きとし生けるもの皆平等にやってくる

職場の癒し犬ハナちゃんはここ半年で急激に老いが始まり、
ボケてフラフラ歩くだけじゃなく、4つ足で立ち続けることも難しくなったようだ。
常に伏せて寝ているか、腰砕けのようやく前足をふんばった格好で座っている。
今年も冷房完備の「ハナちゃん部屋」で過ごし、たいそう可愛がられ大切にされてはいるが、
老いはどうしようもなく。
私たちは皆、口には出さないものの来るべき日が近いことを悟っている。
そのハナちゃんが帰り際に制作室にお出ましになり、敷物の上に黒い物体を落とされて行かれたのである。
怒りまくる専務、顔色換えずにすぐさま片づける主任、笑い転げる平社員の私。
ハナちゃんによるこうしたドタバタは半ば日常的になっている。


その日の帰宅後、私はいつものように義母の部屋へ顔を出し、まずはおむつの交換。
暑くなると部屋のニオイもやはりきつくなるようだと思いつつ、
義母をごろりと横に向かせると、なんと背中の下に先ほど職場で見た黒い物体がここにも!
?????!!!!!!なぜこのようなモノがここに???????
義母はまったく気づいていないので私はこんがらがった頭のままで
世間話をしながら何事もないように、そのゴルフボール大の物体をティッシュで始末したのである。
おしめの中ならともかく、パジャマとマットの間にどうやって挟まれていたのか?
なけなしの頭で考えても結局分からなかったが、排泄した事も義母は分からなくなってきたのかと、
ちょっとハナちゃんと重ね合わせて考えてしまった夏の午後であった。