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「小次郎つばめ返し」

果たして新たな嵐の前触れか!!

ボヤッとした頭に何やら声が聞こえてくる。
ベッドを降りていってみるとそれは閉まった窓に向けて
「奥さん!奥さ〜〜〜ん!!」と叫ぶ義父であった。
!!!何事!!!
「お義父さん、どうしました?」
「外へ出たいんですが。」
敬語なのがもうなんだか怪しい。しかもここは2階の窓ですぞ。でもって『奥さん』ってのは誰ですか?
「お義父さん、いま朝の5時前ですよ。どこへ行くの?」
「畑へ出たいんですが。」
う〜〜〜〜ん、畑ねぇ。なぜ???
義父は高齢の上、目が見えないこともあってここ何年も畑には出ていない。
そこへ声を聞きつけて旦那が登場。
「お父ちゃん、何しに行くの?」
「桶を持って行かんといけん。」
「お父ちゃん寝とぼけてるんやろう。今まで寝てたんやで。桶なんかいらんの!」
「・・・・・・・・・」表情の読めない義父の顔。
そのまま黙って踵を返し自分の部屋へ戻る義父を見送りながら、
「きっと夢を見て寝とぼけたんやろう。」
ちょっと無理矢理気味に納得しながら夫婦も寝室へ戻ったのであった。