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「小次郎つばめ返し」

ウィン機での作成データ持ち込みはお気を付けください(トリビア風ナレーション)

パソコンがほとんどの家に普及し、
簡単なハガキやチラシくらいなら誰でも作成できる昨今、
印刷所が一番大変なのは、そうした『パソコンが上手とされる人が作成したデータ』を
そのまま印刷してくれと持ち込まれることである。
ほとんどがウィンドウズ機で作成され、使用しているソフトもフォントも千差万別、
中には雑誌のオマケについているソフトで作成されていたりすることもあり、
開くことさえ出来ないデータがあるのだ。
ソフトを調べてなんとか開けても、中で使われているイラストや写真はこれまた本屋で売られているCD-ROM
から取られた解像度のひく〜〜〜〜〜〜いデータ。
72dpiしかないモニタでは綺麗に見えても印刷はその5倍の350dpi(適正値)くらいないと
まわりがギザギザになってしまうのだ。
おまけに一緒に持ち込まれた見本のプリントは、個人の○プソンやキャノ○でプリントされた、
目にも鮮やかなもの。
こんな発光インクのような鮮やかな色は印刷では出ませ〜〜〜〜〜〜〜ん!!
これはもう色の再現をCMYKで行う印刷では絶対にでない範囲の色だからなのである。
お客様にプリンターで綺麗に出る写真や色が何故印刷されると綺麗に出ないか
いくら説明しても分からないのはこれまた仕方ないことと思うが(言ってる方も説明が大変難しいし)、
作成された相手は『パソコンが上手』『パソコンに詳しい』と言われている人が多く、
どうしても分からないことは納得できないようなのである。
最終的には
「このデータはおそらくどこの印刷所へ持ち込まれても、このままではこんな感じにしか出ないと思います。」
と繰り返すしかないのだ。
今日はそんなお客様のデータを一日作り直す作業をいたします。はい。