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「小次郎つばめ返し」

[感想]オダギリジョー 第2の故郷フレズノへ帰る<後編> その6

「うわぁーなつかしいー!この道!」
毎日通った道を同じようにたどる車。
「あっ!このマクドナルドが・・・ボクが初めてアメリカで食った物がここのマクドナルド。初日の夜。」
「で、ここがみんなでよく来たレストラン。」
思わず声をあげるオダギリ氏は完全にただの旅行者。
「で、ここが大学!こっち!」興奮して声の高くなるオダギリ氏。
あっちだこっちだって言われて頭を振ると酔いそうですよ。
ガラス窓をコツコツと叩きながら「ここ全部大学」
フェンスの向こうは公園のように樹木が茂りあまり高くない建造物が見えます。とにかく広い。


「やっべ、うわっすげぇ、やっべー!」とうるさいくらいに連呼していたオダギリ氏も
構内に進入すると「うわぁぁ・・・・」と言ったっきり目が黙り込んでしまいました。
「ほとんど人がいないんだけどちょっと歩いてみようか。」
車を止めて「ヤバイよ、ほんと懐かしい・・」と言いつつ車外に出るオダギリ氏は
キーを付けっぱなしで忘れてしまうくらいの焦り様。
「ここが図書館。大体宿題とか調べ物とか、学校が終わって毎日来てたねー。」
休日で人の居ないカフェテリアを覗いて
「うわぁ変わってねぇーすげぇー。」無邪気にはしゃぐオダギリ氏の声は裏返ってます。
「ここが一番のお気に入り?」
サンチュ君の質問に「うん」とまた適当に返事をしとります。
そしてオダギリ氏が学んでいたシアターアーツの建物。
シアターの告知看板の前で、当時ステージクルーとして手伝った思い出を語るオダギリ氏。
「それで役者のおもしろさを肌で感じて、で役者になろうと決心した。」
初めは間違えて選んだ役者のコース。どうしたものかと迷った時期もあったんでしょう。


構内をドンドン進むオダギリ氏の足元には落ち葉が一杯で公園のようです。
「いやぁ、これ一個一個に思い出があるんだよね。」
「なんかさあ、悩んだ時とか行った場所ある?」
サンチュ君は番組の意図をよく掴んでますよー。
オダギリ氏が案内した場所は留学生達が英語を学ぶ「英語コース」の建物。
大学の部活の建物の様です。
その個人のアパートのようなドアから部屋を一つずつ覗いて
「ああー!変わってねぇー!」
どこもかしこも当時のままの大学はオダギリ氏に思い出を鮮明に浮かび上がらせるようです。
「最初はどっちだった?クラスの雰囲気に慣れないタイプだった?」
またまたまたサンチュ君、あなたが一番分かってるでしょう。
「あーーーボクはねぇ、どこへ行っても慣れないタイプなんだ。」「うはっはっは」
穏やかな笑みを浮かべて話すオダギリ氏は一見すると人なつこくさえ見えるんですけど。
「一人で最初は吸ってた(タバコ)タイプ?」
うんと子供のように無防備に頷くオダギリ氏。
「最初に仲良くなった友達とか覚えてる?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・思案中・・・・・・・・・
「一人日本人のオバチャンがいたの。」
ハナコさんというこの大学のプロフェッサーの奥さんで、お母さん的存在だったらしいです。
「その人の家でパーティーをやったり、タイ人やマレーシア人などの友人がいて
最終的にはクラス中が仲良くなったなあ。」
「ここでは映画の基本となる、この映画には何が欠けてて何が面白いかみたいな事を言い合って
ああ、こういう見方をする人がいるんだなーというものを勉強したね。」
同じものも違うものも受け入れるオダギリ氏のフィールドの広さと
飛んでってキャッチするフットワークの軽さはここで養われたのかもしれません。
「いやあ、すっごい面白かった。やっぱ大学にきて良かったわー。嬉しかったなぁ。」
胸一杯に広がるものが何なのか分かりませんが、満ち足りた表情で歩くオダギリ氏。
「うわー感無量っていうのかね。何も言葉に出ない・・・・・感じるだけで精一杯・・・・・。」


時期を改めてまた何年か後に戻ってきたいというオダギリ氏。
あの頃からまたステップアップした現在、また違う感想が聞けそうです。
今はなかなか実現が難しそうですが、いつかそれをまた見てみたいと願うファンの一人でございます。
まだまだ駆け出しで、名前も一般に認知されていないこの頃にこれだけスポットをあて、
一人の役者の「その時」を記録してくれたトラベラーズTVには本当に感謝しております。
終わり


ほんとーーーーに!お疲れさまでした。
ながながダラダラを最後まで読んでいただきありがとうございます。