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「小次郎つばめ返し」

そんな娘は私に似ていない

久々に娘と一緒に風呂へ入った昨晩
「今、母さんが男に見えた」といきなり言う。
・・・・・・こんな裸の状態でそんなこと言われるといささか傷つく。


そういえば私は昔からよく男に間違えられたことを思い出した。
小学生の時分は背も高くショートヘアだったからだと思っていたが、
その後、中学生、高校生と同級生に身長を追い抜かれても間違えられ、
時には女の子からラブレターまがいのものまで貰った事を思うと
身長のせいではなさそうだ。
就職後もイベントで風船を配っていたときに子供に「お兄ちゃん」と呼ばれ、
同僚と食事に行ったときもおばちゃん店員に
「お兄ちゃんは何にするんな?」と聞かれた。
当時私はワンレン(死語)のロングヘア、化粧もばっちりだったから
髪の長さも関係なさそうだ。
さすがに最近では滅多にないが、その理由がさっぱり分からない。


体を拭きながら娘が
「母さん、じいちゃんにそっくりだ」と言った。
・・・・・ああ、そうか・・・・・。
女にしては濃くまっすぐな眉と濃い目元の私は父に似ていたのだ。
父は一番確かな方法で自分が存在した証を残していた。