必殺介護人（但し見てただけ）ーじいちゃん編

昨夜旦那のガバッとおきる音でなんとなく目が覚めると、
廊下から義父と旦那の声が聞こえてきた。
目の見えない義父は自分の部屋から出て迷っているようだ。
「奥さん、ここはどこですかい？」と義父。
奥さん・・・・？？？？
「どこへ行ってるつもりなんだ？」と旦那の声。
「森本商店」と我が家の真向かいの店の名前を言う義父。
「ここは家だ。寝ぼけてるよ。」と旦那は義父を部屋まで連れて行った。
しばらくしてまた起き出した義父は、また同じところで迷っていた。
う・・・・・〜ん。これはひょっとして始まったか。
朝起きた義父の様子に普段と変わるところはなかったけど、
年齢を考えるとしばらく様子見。
始まったにしてもいつもの穏やかな義父なら
何度でも部屋へ連れて帰ることは苦にならないだろう。
・・・・・と楽観を装ってみる。