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「小次郎つばめ返し」

新選組!第34回「寺田屋大騒動」

役者達がもうイキイキと大芝居小芝居画面イッパイにはじけてました。
前面でストーリーが進行している後ろで何気なく小芝居が行われてるし、
画面隅々に抜けがありません。(隅を確認するのは斎藤ファンの性です)
大河だからとか、新選組だからとか、33回の後であれはなんだとか、
この人の芝居がどうだとか、龍馬と近藤が一緒に風呂へ入るかとか、もうどうでもいいっす。
私は楽しかったです!
ふいうちで山南さんが出てドキドキしました。1話前のことなのに随分懐かしく胸が痛みます。
山南さんにそれほど思い入れがなかったはずなんですが、前回、今回と自分の動揺ぶりを思うと
知らず知らず登場人物に思い入れをしているようです私。
回想でなく新しい映像で良かった。
太夫のあの衣装は健康な者でも気分悪くなるというものです。
私は成人式の日、国道を走るタクシーの中で振袖を脱いでしまったことがありますよ。


もう毎回言うのもなんなんですが、ミーティングにい・ま・せ・ん。
朝のミーティングをサボタージュするのは私と一緒です。テヘッ。
(若干1名黙っているように)
江戸からの客人を連れて得意げに沖田さんを振り返る藤堂さんの顔!
客人をみとめて動揺が広がる沖田さんの顔!
伏見へ行けと煽る意地悪な原田さんの顔!
つねさんを見て幽霊でもみているようかの源さんの顔!
いやもう大笑いしました。
今日は初めから何やらさわやかな斎藤さん。珍しく澱んでませんよ。
つねさんだと分かったとたん、突発的に座を立ってどこかに行っちゃうからみんな不審に思ってますが、
彼の心の中では
「か、か、か、返さなくちゃ、返さなくちゃ、返さなくちゃ、返さなくちゃ・・・・」と
エンドレスに繰り返されてたんでしょう。
澱んでないときの彼の台詞も澱んでません。
つねさんに会う日を想定して秘かに練習していたのかもしれません。
大騒動のはじまりは斎藤さんがキッカケを作ったかもしれませんが、
もちろん斎藤さんのせいではありません。
西本願寺での交渉で場の読めない土方・島田コンビはいいですねえ。
いや、土方さんはきっとわざとだな。
寺田屋では一方国家の大事を論じ、一方家の一大事をおさめようとドタバタし、
まあ他人からみるとどうしようもないドタバタも本人にとっては
国の大事と変わらない重大事ではあります。
つねさんは華やかな女性でなく、愛嬌のある女性でもなく、でも芯の強い賢い女性ですね。
「京にいる間だけ」と約束させ、許しながらも無念そうに涙を流すところは
「私はおおらかな人間なのよ、許してもいいのよ」とやられるよりリアルです。
静かな山南さんの語りから始まって、つねさんの涙で終わった今回は
まるごと楽しめました。楽しめただけじゃいけませんか?


視聴後、
「1話使ってコメディーする余裕があるのか」といつもながら見の旦那がボソリ。
「あなたに何が分かるというのかー!!」