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「小次郎つばめ返し」

ドラマW 三谷幸喜「大空港2013」

悪天候によって地方空港で足止めされたヘンテコな家族に
空港職員の竹内結子が関わって、
話が思わぬ方向にドンドンと転がる三谷さんらしいドラマですが、
役者さんたちの息づかいが聞こえるような臨場感は、
ドラマと言うより本物の空港を使った立体的な舞台でありました。
実際一日一回、100分の作品を100分で撮影する方法なので、
全く同じ作品は二度と出来ないという点でも舞台そのものです。
最初から最後までカメラを一度も止めないという無慈悲な撮影法が、
役者さんやスタッフに極度な緊張感を与えてて、怠さをまったく感じさせず、
溢れるアドレナリンで興奮状態の中、緊張感を楽しんでいるようにも見えました。



〜〜〜ここからオダギリ的モーレツなネタバレ〜〜〜
オダギリ氏の役はキャストの説明に「偽パイロット」とあるように詐欺師で
この劇中、パイロット、フライトアテンダント、ツナギの作業員(空港清掃人?)と
唯一3回も衣装が替わります。
パイロット姿は申し分なくかっちょよいのですが、
ヒゲズラに帽子からはみ出て跳ねた髪がイカサマ感半端無く、
フライトアテンダントはなんと女装で(;゚ Д゚)
金髪のカツラとご丁寧にメイクがバッチリ、ヒゲもバッチリ(;・`д・´)
なんだろうな・・・首元にスカーフ、肩幅のピターっと合った逆三角形なシルエットは
それさえもオッケーにみえてしまうオダギリマジック!
個人的に一番うおおおと胸が躍ったのはツナギの作業員でありました。
(ただし女装メイクのまま)
詐欺師という設定上、衣装が変わるのはわかりますが、
なぜにヒゲ面女装のフライトアテンダント?
三谷さんのチョイスの理由が知りたいのですが、
オダギリジョーがCAの女装してメイクしてたら突拍子もなく、
 それだけで面白いじゃないですか」・・・みたいな感じがします。
青木さやかがオダギリ氏演じる国木田についてのセリフ、
「あんなナイスな男、世の中に2人居るはず無いじゃない!(ウロオボエ)」に
大笑いしつつ、青木さやかのアドリブじゃないのか疑念が沸沸と湧いてきました。
アテ書きするという三谷さんに、この辺りのセリフの真意も聞いてみたいです。
ご訪問客様の傾向上、オダギリ氏ばかりの感想になりましたが(それも上っ面)
とんでもなく癖のあるキャラそれぞれの個性が無理なく調和しております。
前回の作品「short cut」もDVD発売されているようなので、
リアルタイムで見られなかった方も、ぜひDVD発売の際にはご覧下さい。