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「小次郎つばめ返し」

のんびり湯けむり温泉旅(のハズだった) その11

他人同士が重なるようにして立つ通路。座席はもちろん始発駅で全て埋まっておりました。
順調に行けば2駅停車して1時間で小倉到着のハズ。
すでにホームで1時間以上立って待っていた乗客たちは、みな疲れた様子。
そんなとき
『みなさんこんにちはー(´∀`)ノJRきゅーしゅーをご利用いただきまして、まことにありがとうございまふー。
本日はたいへん混み合いまして、まことにもうしわけございましぇん(´・ω・`)』的な、
フワフワと間の抜けた若い女の子の放送が流れ、車内が瞬間険悪になったものの、
余りのユルユルさに乗客のイライラが溶け出したようでありました。
この便は特急と言うより準急で、行きの倍以上の駅に停車し、ホームの乗客を一人残らず拾い上げていくため、
車内の環境はますます厳しいものになっていきましたが、
雰囲気としては「おまいら、長いことよく頑張って待ったな。さあ乗れ!」と慈愛に満ちておりました。
場所を譲り合い、飴を分け合い、ぐずる赤ちゃんをあやす良好な空気の中、
乗車して2時間後よ〜〜〜〜〜うやく小倉駅
名前も知らないアラサー三人組と岡山へ行くおばさんと名残惜しく手を振り合って別れたのであります。
私たちが乗る予定の新幹線さくらの出発まであと20分。
このソニックに乗らなければ乗り継ぎに間に合わなかったでしょう。
「なんだかんだ持ってるな!私たち!」
小走りに急ぎつつ、どこまでも楽天的なキバコさん。
3年に一度の慰安旅行が記録的大雨だったという不運の事は、すっかり忘れているようでした。