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「小次郎つばめ返し」

web拍手メッセージへの返信です

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>お声かけありがとうございます。
 続けざまになんだか申し訳無いなと思いつつ、
 日々の記録を残す場所でもあるので書きとめておかねばと。
 ここへ訪問下さっているのは、人生経験の長い方が多いので、
 みなさん、人ごととは思えずショックを受けられるようです。
 絶対避けられない事なのに、忘れがち(無意識に避けるというか)ですよね。
 普段の時間の大切さを思いだし、覚悟しながら過ごさないといかんかなと思います。
 末っ子は大好きなアイドルグループの画像を見ると
 笑顔がこぼれていました。

七夕の朝

たまたま単身赴任の弟がうちのばあさまの葬儀に出席するため自宅に戻っていて、
たまたま弟の中学生の二女が日曜日で家に居て、
たまたま嫁に行ったばかりの弟の長女夫婦が実家に来ていて、
たまたま仕事を終えた弟の長男が自宅にいて、
いつもは弟の嫁さんが1人でいる時間帯に家族が集まり、
久しぶりにワイワイと賑やかに食事をしたりお喋りした夕方、
突然義妹は倒れ、一度も目を開ける事なく七夕の日に旅立ちました。

弟家族はこうしていれば良かった、こうしなければ良かったと
それぞれに自分を責めるけど、
倒れたその日、家族全員の時間を過ごせた。
良かった事を拾い集めたい、義妹のために。

火入れの瞬間まで泣きじゃくっていた弟の子どもたちも
お骨あげの時に、弟が義妹の歯をポロッと落として、
アレ!?と素っ頓狂な声を挙げた時に笑いがおきました。
どんなに悲しくても人間は笑えるし、
家族が笑えた事で、旅立った義妹も安心した事でしょう。

「日々の生活」の頼りなさ。
瞬間瞬間が大切な人に見せる最後の顔になるかもしれないと心に留め、
できるだけ笑顔で過ごさなければ。
その時に自分が後悔しないように、家族に後悔させないように。

web拍手メッセージへの返信です

>なんという偶然。ご愁傷様でした。
 わざわざお声かけありがとうございます。
 こちらも緩やかに下降気味ではありましたが、
 こんなに急に息を引き取るとは思いませんでした。
 本人はもう居ないのに、前日に持ち帰った着替えの洗濯物があって、
 何だか現実じゃないような妙な気持ちになります。
 お互い、意識して身体と頭を休ませるようにしましょうね。

寿命はなぜ「寿」と書くんだろう

弔問に来られた方々はみな口々に
「頭が良くてやり手で綺麗な人だった」と言うのであります。
私が初めて会ったときの義母は
右半身を引きながら杖をついていて、すでに70才前のおばあちゃん。
私の知っている義母との違いに戸惑うのでありました。

義母が脳梗塞で倒れたのが52才。
全盲の義父、まだ学生の1人息子を抱え、バリバリ働いていた頃で、
どんなに心細かっただろうと想像してみる、
村で初めて車の免許を取り、詩吟や書道、舞踊を嗜んだという義母が
その楽しみのほとんどを失った暗闇を想像してみる、
幼い頃に両親を亡くした一人っ子の義母が歩んできた人生を想像してみる、
でも思い出す義母の顔に陰りや苦労のあとは全く無いのであります。

義母が右半身の自由を失って40年。
しかし義母を知る人たちの中では今なお、強烈に焼き付けられているようです。
年を取る毎に褪せるどころか色鮮やかになる人生もあるんだと
亡くなってからも義母に驚かされるのでありました。

web拍手メッセージへの返信です

>拙宅にお出で頂き、ありがとうございます〜。
 いつも感想を先に書くんですが、一気に書くとやや疲れるのか、
 絵ではついついふざけて遊んでしまうんですよー。
 それにしてもオチには年齢が出てしまいますな。
 オダギリ氏はよくトーク番組やバラエティに出てたんですが、
 「換気扇女史」と「包丁話」はあの頃のオダギリ氏の持ちネタだったのか、
 割とあちこちで話してます。でもかなり膨らませてるんじゃないでしょうかw
 ドラマや映画はDVD化されますが、バラエティは中々見られないので
 レポ的にいろいろ書いております。興味があればお暇なときにでもどうぞ〜。

web拍手メッセージへの返信です

>うぉぉぉ、遅くなってスミマセン!
 更新時くらいしか覗かないもので今気付きました!
 ムジカは再生しているときにたまに旦那が一緒に観てますけど(ぼんやりと)
 特にコメントは無いですねえ。
 まあ好きなドラマを見ているときも基本静かですけど。
 うっかり楽器について質問すると番組をやっている間中話されます。
 番組自体の感想を聞いてみますね! 

重版出来! 第10話

五百旗頭さんと高畑先生が一緒に作り上げたバイブスの「ツノひめさま」か、
五百旗頭さんと井上先生がかつて組んで世に出そうとした「ヒッチポッチ」か!?
で結局、五百旗頭さん担当の三蔵山先生の「ドラゴン急流」が受賞!!
ということは、
五百旗頭敬vs五百旗頭敬で、Winner五百旗頭敬!ということですな(ちょっと違)

http://www.tbs.co.jp/juhan-shuttai/story/ep10.html

まだ見えない魚影、しかし確かに感じる何か、静かな海面の上に群れる海鳥。
ピーブ連載開始、バイブス編集部一同は頬を紅潮させ腕組みをして
沖を睨む猟師のようであります。
町のざわつき、拡がる驚き、沈黙を破って一気に押し寄せる反応。
にしんが来たぞ−!みたいな。
このにしんが大群でやってくるまでの運びがもう見事で見事で!
ブルブルと身震いいたしました。

外の騒ぎが大きくなるにつれ、自分自身の中へ深く潜り込み、
海底に沈んでいくような中田伯。
外のうねりや歓声が聞こえていないのは、
窓やドアを全て閉めているせいだけでは無さそうです。
牛露田先生や絹ちゃんもしかり。
重版出来は元気の出るドラマだけど、
決して影の部分を明るい色で塗り隠したりはしないのであります。

「みんな中田さんの為なんですよ!」
中田伯でなくても思春期に耳にして誰もが反発を覚えた言葉。
それを主人公が感情的に言っちゃう。
心に説教する人もいなければ、ありがたいお言葉をくれる人もいない。
登場人物は五百旗頭さんのように
自分で正しい道を選んで行けるように模索するのであります。
心は自ら窓を開けた中田伯と大小の波の中を共に進んでいくでしょうし、
五百旗頭さんは三蔵山さんと未知の冒険へと出発、
沼さんは嫁さんと新しい生活を築いていく、
重版出来は何かがドカンと解決されてお終いというワケではなく、
ドラマの最後に示されたように彼らの日常にゴールはなく続いていきます。
このドラマの世界は、私たちの日常の延長上にあるように感じます。

「黒沢さんの目標なら叶えてあげたい」と聞いた時の心ちゃんの驚きで固まった顔、
書店ではじめて反応を目の当たりにした中田伯の鍵がカチッと開いたような表情、
絹ちゃんが安井さんと顔を合わせたときの一瞬ピンと張った空気、
三蔵山先生の言葉に、我を忘れて大きな拍手を始めるクール五百旗頭さんの眼差し、
本当に役者のみなさんも見事としか言いようがありません。
(さっきから見事しか言ってない)

三蔵山先生の言う1個のオニギリ。
作品をオニギリに例えれば、
使われた水の様に普通は気付かない制作者サイドの情熱と愛情が、
今回はビシビシと伝わってきました。
発信者と受け手から愛された重版出来!というドラマと登場人物たちに
出来ればまた会いたいと願うばかりです。

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