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「小次郎つばめ返し」

東映特撮公式配信記念『EPISODE37 接近』

37話と38話は、
火花の中の一条さん、
ライフルと一条さん、
飛ばされる一条さん、
眠る一条さん、
弱音(後悔)を漏らす一条さん、
自嘲気味に笑う一条さんと、
全方向、一条フリーク大満足の
「第2回一条祭り」でございます(1回目は16話)
38話のサムネも大サービスショットです。
(※注:ただし本編にはございません)

火花の中からスローででてくる白いロングドレスのバルバ、
一条さんの茶色の瞳アップからのバラ様の冷たい瞳、
火花を挟んで対峙する二人をロングショットでパノラマ的に捉える画、
BGMは宿命のような重さの中に香る微量なロマンス、
これをスクリーンで観たら、さぞ!さぞ!!!!!(うるさい)

という高揚感とは真反対に進むシリアスな展開。
クウガの「戦士」を表す文字がもともとグロンギ語であるということ、
そのマークが4本角であるということを聞き、動揺する五代。
激昂のあまり我を忘れてジャラジを殺害してしまった時に浮かんだ、
邪悪なイメージがクッキリとしてきました。
「自分自身が笑顔と光を奪ってしまう存在になる」
聡い五代はこの先に待つ自分の未来を悟ったことでしょう。
どんな時も笑顔だった五代の、
不安や内面の揺れが見える数少ないシーンの一つですが、
それだけに視聴者の不安は大きくなってきます。

力を手に入れ調子に乗るゴオマ。
しかしガドル閣下には全く歯が立たず。
パワーアップしたゴオマにさえ手こずっていたクウガは、
この時点ではガドルの相手にすらならないでしょう。

終わりの見えないグロンギとの戦いに
徐々に疲弊する五代と一条さん。
(見ている方も気分的に疲弊します…)
クウガでは事件に関わる大人たち誰もが物語の中心にいます。
自分たちの出来る事を精一杯して、
お互いがフォローし、支えていく姿が、
殺伐としてきた暗いストーリーの中で
とても頼もしく輝いて見えるのであります。