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「小次郎つばめ返し」

東映特撮公式配信記念『EPISODE13 不審』

グロンギが社会に及ぼす影響が強くなっている中、
とうとうグロンギに憧れる自称クロンギ、「なりきり」が現れてきました。

ゴウラム登場回、蝶野さん登場回、
井上俊樹さん参加回です。
メインライターの荒川さんのヘルプとして
井上俊樹さんが入ってきた…と記憶しています。
椿医師の華麗なるプライベートとか、
今までのキャラ、路線から外れることなく、
ほんのちょっと足すだけでグンと想像が拡がる。
深く掘り下げるのが荒川さん、拡げるのが井上さんとはよく言ったものです。
何気ない会話の中でも、一条さんの女性に縁のない生活や、
突き詰める性格が印象づけられていています。

蝶野という斜に構え悪態をつく、今までに無いタイプの出現や
ゴウラムの登場で印象深い回ですが、
それ以上に印象的なのは、五代、一条、桜子、椿など
登場人物たちのやりとりが実に自然で、日常感に溢れていることです。
本当の旧友同士、同級生同士じゃないかと思うほど。
クウガは「現実の世界で起こったら」を再現するため、
時間や場面を飛ばさない、出来るだけ現場でロケをする、
技名を叫ばないなど設定に拘っていますが、
こういう何でもない日常のシーンの人間関係に嘘がない事が、
彼らが本当に存在しているかのように感じさせ、
細かな設定以上にリアルな世界に見える大きな役割を
果たしていたように思います。