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「小次郎つばめ返し」

校正は刷る前にじっくり見て下さい

例えばルーマニア料理のメニューを作ってくださいと言われると、
原稿に書いてある文字を配置して、
表紙は感じの良い素材を置けばいいんですけど、
ルーマニアってどんな国だろう?から調べてしまうのは、
制作者の性というか、個人的な癖というか好奇心というか、
どんな気候でどんな郷土料理があるんだろう、国民性はどうなんだろう、
国のカラーや国旗は?などと浅く広く調べて、
つい原稿にない物を付け加えたりしてしまうのであります。
観光パンフの作成はその傾向が顕著で、
どうせならこの特産品を掘り下げたらいいやんとか、
フェイスブックあるやん、載せといたろとか、
原稿にある物を削ったり、原稿にない物を付け加えたり、
作成時にムチャしてしまうのであります。
というのもそれは大幅直しを前提に制作している大まかなラフ案で、
あくまで「提案」だからでございます。
例えやり直しで2倍時間が掛かっても(社長に叱られるな)、
その方がお客様に喜ばれることが多く、やりがいもある。
しかしこの余計なお節介が要注意なのであります。
原稿がないため、こちらがサンプルとして仮に内容を載せているつもりでも
お客様は全体的なレイアウトとデザインだけを見て、
詳細な文字の校正までは見ていない事が多く、
校了後に「マップや住所等、文字の間違いがないか今一度ご確認下さい」
と念を押していても防げない失敗があるのでございます。


ということで5,000部の刷り直しとなったのでございます。
(どんだけ長い言い訳)