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「小次郎つばめ返し」

大河ドラマ 八重の桜 第36回 『同志の誓い』

一部で疑問の声があがっていた襄先生の肩幅問題ですが、
タキシードでやっとサイズが合いましたっ! d(^-^)
我が長州藩が、誇ってよいかどうか今のところまだよく分からない槇村府知事の衣装でも、
肩幅がピタ!カチ!スーと合ってるのに、何故にして襄先生だけ肩がパツンパツンなのか!
ワタクシ、制作局のご威光があまりに眩しくて、
「あれは合ってないように見えるが合ってるんだよね」
「いや合ってないけど欧米の流行だったに違いない」と勝手に脳内補正をかけておりましたが、
タキシードの肩幅がピタリとあったことで、肩幅を合わせていない理由が分かりました。
洋装が完璧すぎるっ!隙が無さ過ぎる!(何だそのファンのイタイ思い込み)
むしろ和装に違和感がありありでございます。



大河ドラマの醍醐味は役者さんの変化をリアルタイムで見られることであります。
1年掛けて役と役者さんが同化していく様子は、役者さんの新たな魅力を引き出し
新鮮な驚きに満ちあふれております。
かつて新選組!で香取局長が官軍に捕縛されて、袂を分かった加納と対面したとき、
静かに威厳に満ちた局長を見た瞬間に(やっと)キタ━━━━(T∇T)━━━━ !!!!!と
身体中に血が駆け巡ったのを覚えておりますが、
会津は簡単の恭順しない」と啖呵を切った綾瀬さんは、
ワタクシの中で八重とずれがなくピターと重なる瞬間でありました。
(先週のピクニックでの表情も震えました。)


もう一つの楽しみは、制作側と視聴者の間で長い時間を掛けて丁寧に積み重ねられた世界に
浸りきることでございます。
八重の桜は特に繊細で丁寧な描写が特徴的で、
孝明天皇から送られた書状に対して、深々と平伏する容保公のシーンでも、
ああ、お上とはそういう存在なんだというのが、感覚的に入ってきておりました。
しかしながら特に明治期は、「鶴の一声」が多いような気がいたします。
このドラマの特徴だった繊細な「ミルフィーユな積み重ね」が感じられず、
腰を据えて待ったワタクシはもどかしさを感じるのであります。
繊細さと機敏、そういうの得意ですから!ええ!
むしろぶつかりながら磨かれて、ますます光りますから!
大垣屋や坊さん、槇村さんともねっとりとぶつかって欲しい!(他に言い方はないんかい)
山本覚馬の一声、大垣屋の一声、八重の一声で決まってしまうのは勿体ないと思うのであります。
次回は荒ぶる転校生がやってきて、襄先生に磨きをかけてくれるらしいので楽しみにしております。(一応ファン)
時間も無いことではありますが、ドラマの深い味とコクを保って欲しいなあと願うのであります。