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「小次郎つばめ返し」

大河ドラマ 八重の桜 第34回 『帰って来た男』

空を思わせる軽やかな明治期のオープニング。
自然と心が晴れやかになるのを感じます。
しかしそれを見た旦那の第一声は「あれ?中村獅童生きてたのか。」でございました。
…そりゃないよ旦那…。
いや、うん、その気持ちはよく分かる。
あの激戦で一番に命を落としそうな人物だったもんな。
旦那の中で佐川官兵衛は「肝心なところで寝坊した間抜けな武士」で留まっております。
これから先、彼が名誉を回復する機会は訪れるのでしょうか。


「待ち人来たる」
今年は待ちわびていた男たちがいろいろと帰ってくる年であります。
#新島襄 がトレンド入りした昨夜、帰って来た男がクラスタの痩せた心に栄養を与えたため、
あちらこちらで一気に開花。ワタクシ脳みそまでお花畑でした。
でもって「天使祭り」とか言ってましたが、まさか本当に祭りになるとは思いませんでした。
特定クラスタだけではなく、一般の視聴者のみなさんも踊りに加わってくださり、
ホンにありがたいことで、なまんだぶなんまんだぶ(おい)
居るだけでいつもより景色が鮮やかに見える、日常が豊かに感じる、ほわりと温かくなる、
本人が自分とは正反対だという役どころですが、
どんな役もオダギリ氏本人の中にあるものでございます。
・・・・・ほんのちょっと浮かれております。許してくだされ。てへ。


帰国を手助けしたのが木戸さんだったと、何気に視聴者に説明する襄先生。
「ワシントンで会ったときから、わしは君に目を付けちょった(ちょっと違)」と木戸さんは言ってましたけど、
襄先生は木戸さんたち使節団を呆れたような哀れむような目で見ておりましたよ。
でもって「あいつらの金をバンバン使ってやんなさい」などと若い娘さんに黒いことを吹き込んでました。
頼るぐらいだから信頼関係があったと思われるんですが、
そこら辺は想像力で補わないとイカンらしいです。(調べなさい)
多分お互いまだ距離のあった頃、襄先生が木戸さんを追いかけてきて
「木戸さんってバンパイヤみたいですね!」と声を掛けてから(※及川さんのライブネタらしいです)、
間柄が急速に近づいたんでしょう。
そこから教育論で盛り上がり(どんな急展開)意気投合して最終的にハグしあったと思われます。
リレーのように木戸さんから覚馬さんに襄バトンが手渡されるのですが、
この二人の矢印も「信頼」なのか「尊敬」なのか「片思い」なのか「ビジネスライク」なのかピンと来ない。
もう少し明治期に積み重ねがあったらなあとちょっと勿体ない気がいたしました。


山川家のみなさんも息災で…つか、ひろししゃん…(´;ω;`)
結局「大惨事」が何だったのかよく分かりませんでしたが、苦労ばかりしてきたのねえ。
しかし人は在るべき所に落ち着くもの。
会津藩士という当時のハンデがあったにも関わらず、
自分の才覚で影響力のある場所に辿り着いている様子です。
貧乏して、でも若い人たちに食べさせて、こういう「人を育てる」という気風が会社にも人にもあったよなあ…
と振り返り始めたら年を取った証拠ですな。
人が人を頼り頼られ繋がって行く様子を見ると、すごく豊かな時代だったんだなと感じるのであります。