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「小次郎つばめ返し」

大河ドラマ 八重の桜 第6回 『会津の決意』

新選組ファンだったため、今まで見てきたドラマや映画、小説では、
既に会津藩京都守護職でありました。
新選組目線のワタクシは、近藤局長と同じく下座で平伏して、
恐る恐る上座の容保公のご尊顔を仰ぎ見ていたため、
別世界の人というか、大変な距離感を感じておりました。
こんな風に会津藩側から幕末の流れを眺めたのは初めてで、
どのような経緯で守護職会津藩が請け負うことになったのか、
また京都守護職の任をうけるということがどういう意味合いを持つのか、
まったく知らなかったのであります。


容保公が藩祖の教えを堅持し、一途に会津藩主たらんとする事は、
他藩からきたからこそ、余計にそうなのだろうと思われますが、
容保公にとって会津藩の礎である家訓を破ることは、
藩の外形を護る代わりに、藩の実を空っぽにしてしまう事なのでしょう。
決断に至るまでの苦悩や悲壮な覚悟を、魂から絞り出すような涙で、
綾野剛さんは見事に体現しておりました。
先週の吉田松陰もそうですが、護る方も壊す方も、それを陰で支える人たちも
覚悟と強い信念で突き動かされた時代であります。


一つ残念なのは、この大事なシーンを予告で先に見てしまった事です。
濃厚なメインディッシュを先に食べてしまったような、
クリスマスのプレゼントを10月ごろに貰ったような気分です。
予告を見てこんなに後悔したのは、1週間胃が痛かったクウガの48話予告「五代ーーっ!」以来であります。
「さあくるぞ、くるぞ」と待ち構えずに、衝撃波を全身で受け止めたかったです・・・(何そのM発言)