oozy Blog

「小次郎つばめ返し」

エサじゃなんだから、なんとか工夫はないものかなあ

結局、「蜂窩織炎」(足の炎症)で入院しているバアちゃんですが、
ほぼ寝たきりで食事は全介助。
職場と町の病院が近いため、休憩を操作して昼食と夕食の介助に行っております。
「完全看護」といいつつも、現場は人が足らないのが実情であります。
嚥下が難しくなってきたバアちゃんの食事は、
ほうれん草なのかブロッコリーなのか、形の全く分からないミキサー食ですが、
そういう状態でも薬はすべて錠剤とカプセル。
ブラウスのボタンほどもある錠剤を水でクルリと飲み込むことは大層難しく、
私が飲ませると長い時間むせてしまうのであります。
看護師さんはいつもどうやって飲ませてるんだろう?と思っていると
食事時間に遅れて病院へ行ったある日、
看護師さんがお粥の上に全てのくすりを置いて、一緒に食べさせているのでした。
お粥の熱で半分とろけたカプセルは、妙に生々しく私の脳内で味を再生させるのであります。
誤魔化しようのないないほどの大きな錠剤とお粥を一緒に口にしても、
話に夢中になっているバアちゃんが、味の変化に気付かないのを見て、
なんだか切なくなるのでありました。