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「小次郎つばめ返し」

で、結局定期はどうするのよー!

義母は幼い頃「家族」に恵まれず、
実母は生まれてまもなく病死、実父も幼児のころに病死、
あとは後妻さんと暮らしていたが、墓を別にしているところを見ると、
義母とは折り合いが良くなかったらしい。
ご両親とも家系が途切れる寸前の家に養子として入っていたため、
近しい親戚もあまり無かったようだ。
結婚して十数年ぶりに念願の1人息子であるワタクシの旦那が生まれたが、義父は30代で失明
義母は家計を支えるため働きつつ、農作業、義父の介護と忙しい日々を送り、
自分も旦那の大学受験の年に脳梗塞で倒れ、50代で右半身麻痺が残ってしまった。
めっぽう楽天家である義母も、心身ともに相当な苦労をしてきたようだ。
「口には出さないだけで、みんなそれぞれいろんな苦労をしてきているのよ。
 あなた1人だけ苦労してるんじゃないのよ、と言って聞かせたのよ。」
施設で死にたいと繰り返す入所者に自分の身の上を話し、説得したらしい。
「どんな事があっても生き抜かないと」と言う義母も、今はほとんど寝たきり。
痛みや老いに苦しみ、本当は自分も辛い毎日を過ごしているだろうと思うが、
強く凛とした義母の言葉に、嫁のワタクシも心が思わず震えるのであった。


と、同時にそれが「定期預金が満期になったと連絡あったけど、どうする?」
という私の問いに対する義母の答えで無ければ・・・と思うのであった。