oozy Blog

「小次郎つばめ返し」

在宅で夏は厳しいなあ

昨日から二日間、自分の部屋とトイレまでをグルグルと歩き回っていたじいちゃん。
数時間ぶっ通しで歩き続けるが、この無駄な運動エネルギーが勿体ないので、
スリッパの後ろに装置を着けて、なんとか発電に使えないだろうかと思ったりする。
こういう状態の時は言い聞かせても理解できないらしく、
ベッドへ連れて行って寝かせても、すぐに起き上がって歩き始めるが、
本人的にはやみくもに歩いているわけではなく、
「家に帰る」とか「仕事に行く」とか「漬け物を取りに行く」とか何か目的があるようだ。
気が済むまで歩かせるしかない。
遠くを見つめ、黙ってひたすらグルグルする様子はハムスターのようで実に癒されるけど、
会社から帰宅してヘルパーさんのメモに
『お父さんは廊下の隅に小さくなって寝ておられました。
 かなり疲れていらっしゃったようで、弁当もお茶も召し上がりませんでした。』
と書いてあるのを読んだとき、じいちゃんは本当に家にいて幸せだろうかと胸が痛むのであった。