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「小次郎つばめ返し」

大河ドラマ 龍馬伝 第3回 『偽手形の旅』

壮大なネタバレ予告とタイトルで、ほぼ内容を掌握しつつ始まった第三回。
弥太郎と龍馬の別れのシーンは、この回のメインだろうと思うんですが、
決定的なセリフとシーンをあらかじめ見せちゃうなんて珍しいですねえ。
そこに辿り着くまでのストーリーを楽しむという感じでしょうか。


この時代を面倒くさくする尊皇攘夷とか勤王とか佐幕とか儒教とか声高く叫ぶ者もなく、
相変わらず親子の愛情や友人との関わり、プチラブなどの日常的テーマですすみ大変わかりやすい。
歴史ヒーローの中でも別格な感のある龍馬にも、当たり前ながら家族や友人がいて、
私たちと同じ日常があった事を思えば、私たちのすぐそばに未来の“龍馬”がいるかもしれないんですねえ。
坂本龍馬”は架空のスーパーヒーローではなく、実在した普通の一人の人間だったと思えるストーリー運びです。


疎ましいのにどうしても印象に残るのが弥太郎(香川照之)です。
ちょっとやり過ぎだと感じるのに、一瞬にして表情が変わる弥太郎から目が離せません。
何もかも過剰な弥太郎と、抑えているのに感情が伝わってくる武市半平太大森南朋)。
二人の突出した才能に囲まれて、龍馬と役者さんがどう成長していくのか、
ふと見せる表情に、一年後想像できない龍馬が出来上がっているんじゃないかと
非常に楽しみなワタクシです。