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「小次郎つばめ返し」

結局本命の物はありませんでした・・・

振込に立ち寄ったJAの窓口で
「おじいさんの口座があるようなんですが、長い間出入金が無いようです。
 お忘れなら一度通帳をお持ちください。結構残高があるようなので・・・。」
と声をかけられました。
結構残高があるようなので・・・結構残高があるようなので・・・結構残高があるようなので・・・・・・・・
欲にかられたワタクシは血相を変えて義父の通帳を探し始めましたが、
無いっ!どこをどう探しても無いっ!
最後に残ったホコリだらけの箱を開けると、出て来たのは通帳ではなく、
上記画像の「人事ニ関スル綴」と書かれた古い書き物でした。


それは戦争中の日本軍のある隊について書かれたものらしく、
隊に属する兵隊さんたちの名前、住所、階級などの他に、
階級をあげる為の書類、隊の編制、軍事機密などが、
細かくきれいな字でビッチリ書かれていました。
義父の階級は、その隊の中で上から5番目でありました。
その箱に一緒に入っていたボロボロのアルバムには、軍剣を携えた軍服の義父。
一度も戦争を語った事がない義父が、『昭和二〇、八、十五』の日付の入ったこの書類を
何故持っているのか?
今は知る由もありません。