そのコーナーの片隅には「イン・ザ・プール」の記事がありました

「見てコレ。」
とキバコさんが差し出したのは中国新聞の別冊版「週間TVガイド」であった。
一面の「今週のイチ押し番組」は私の中で今はもう懐かしい感のある「世界遺産」で、
番組の特集記事と『４代目ナレーターを務めている中村勘太郎』とキャプションの入った大きな写真があった。
夜９時就寝のキバコさんはこの番組を一度も見たこともないくせに、
最近やたら「３代目は誰だった？」などと私に絡んでくるのだ。（つい最近ナレーターが変わったことをしたらしい）
『ははぁ〜・・・またワタクシを苛めて喜ぶ気だな・・・。』
しかし彼女の太い指が指した先はおそらく番組内で紹介した荘厳なゴシック建築のショットと、
その下の明らかに居場所が違うキャプションであった。
DTPに関わる者、何故このようなことになったのか思い切り想像が付き、胸が痛くなるのであった。