oozy Blog

「小次郎つばめ返し」

そういえばお名前を伺うのを忘れてました

なかなか日の落ち切らない午後7時過ぎ。
まだ人の往来があるこの時期の犬の散歩は大変危険である。
何故ならば目が悪く、人の顔が覚えられない私はほとんど人の判別が付かないのに、
相手からは私がしっかり見えているからだ。
こんなときはとりあえず挨拶しとけー!ということで、
今日も少し前を歩く年の頃80代の女性に元気よく挨拶をした。
振り向いた女性は「まあ!!誰かと思ったら・・・・・・・だれだっけ???」
って、おばさん!自由奔放すぎ!
戸惑う私を見てさすがにバツが悪かったのか、
「ところでアンタ、タケノコ食べない?」
とショートからライトへ投球するぐらいのとんでもない方向に話を振ったのである。
おばさんがおもむろに取り出したタケノコはまだ暖かく、ポタポタとゆで汁をしたたせるが、
それを入れる袋はコロのポチ袋(※マナーのため表現を抑えております)だけ。
仕方なくカワイイ犬の絵の入った袋を差し出して、初対面の女性からタケノコを有り難く受け取ったのである。


それから5分後、散歩の続きにたまたま出会った帰宅途中の娘は
「母さん、それコロの・・・・・」と引き気味だったが、
「いいのよ!未使用なんだから!」とかまわず無理矢理胸元に押しつけると
袋の上をつまむようにそれを持ち、一足先に帰っていくのであった。
初対面の女性からもらったタケノコはあす料理する予定だが、
ポチ袋に入ったこれを見た娘が受け付けてくれるか心配である。
まだこれから日が長くなるこの時期には、もう1枚予備のビニール袋を持っていくべきだと
気付いた夕暮れであった。