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「小次郎つばめ返し」

ヨコハマ映画祭レポ その2

今度は映画祭に行かれた方からメールをいただきました!
大変詳細なレポで、舞台でのやり取りが目に浮かぶようです。
一人で読むのは勿体ないので、お願いして掲載を了承して頂きました。



 授賞式は手作り感溢れるもので舞台に飾られる花も、お花屋さんで売っている白いプラスティックの鉢を並べるような、
そんなささやかな感じのものでした。慎ましく、可愛らしい印象を受けました。
司会進行はすっかりおなじみの襟川クロさんとよくわからない男の人でした。
 受賞者はご存知のとおりですが、印象に残った方を少し…。
Alweys三丁目の夕日の特殊効果で授賞された、山崎さんという方ですが、
この方の左右不対称なボサボサ髪と無精髭、とぼけたコメントはどこかの誰かさんを彷彿とさせました。
今にも内ポケットからカードを出しそうな雰囲気でした。
それと、薬師丸ひろ子さん!彼女は本当に素適な女優さんです。
落ち着いて、素晴らしい知性溢れるコメントを仰ってました。


 いよいよオダギリジョーの登場ですが、うーん…。身のこなしが軽やかなのは良いんですが、
まぁ、このような場ではもう少し落ち着いたほうが良いのでは?
クロさんに「軽快なステップ…」などと言われてしまいました。
受賞後のジョーのコメントです。
「あっ、こんにちわ。あの、この度はありがとうございます。」 …終了!! 場内笑いと拍手。
クロさん「今年はスポットライト当たりまくりの、オダギリジョーさん。すごく作品がありましたけど、どんな一年でした?」
ジョー「はい。えー。体を壊さないのが大変でした。」(場内笑い。)
クロさん「(何か問いかけてましたが、聞き取れませんでした)?」
ジョー「あ、まぁ…ええ。もともとあまり元気な…じゃないんですけど(場内笑)
    もともとそんなに…ええ、まぁ…よろしくはないですね。」(場内小さく笑)
クロさん「どちらかというと、虚弱体質…」
ジョー「そうですね。」
クロさん「でも、俳優さんは体が資本ではないかと…」
ジョー「そう思い…そうですね」
クロさん「病気っぽい役がやっぱりお似合いだったりするんですけど…」
ジョー「あー、病気っぽい役になっちゃ…なっちゃうんですよね。」(場内笑)
クロさん「アッハハハハ! あの、オダギリさん、すごい豊かに、いろいろなタイプの役どころ…が多いんですが…」
ジョー「いえいえ。」
クロさん「演技のお勉強はどこでなさったんですか?」
ジョー「あー、なんか〜、あのー、あちこちで…。」
クロさん「あちこちで…。例えば…」
ジョー「ま、アメリカで」
(そういえば新人監督賞を受賞した内田けんじ氏はアメリカで監督のお勉強をされたそうです。)
クロさん「(多分世界、あるいはアメリカ映画に)…出たい」
ジョー「ぇははははっ」
クロさん「本当にいい意味マイペースだって伺ったんですが、カンヌ映画祭でフラッといなくなっちゃったり」
ジョー「ええっ、そんなこと(笑)」
クロさん「聞きました。自分で行動してしまう。マネージャーさんとかついていなくて、ちょっと…どっかへ消える。」
ジョー「映画観に行ってたんじゃないですか?」
クロさん「今日のおしゃれのポイントは…?」
ジョー「田舎者のイメージというか…」
進行の男性「田舎者ですか?」
ジョー「いやいやいやいやいや」(早口で大慌て)場内大爆笑
ジョー「名誉ある賞をいただく時に、田舎者でありたいなと…」 
http://www.kanalog.jp/news/local/entry_18401.html でこの日のいでたちが大体わかります。靴はオーラの泉で着用のものでした。
ジョー「イン・ザ・プール? そうですねぇ…あの。 今ちょうど、あの…連続ドラマを…やってる
    三木監督と初めてお会いした作品なんですけれど、すごく…間とかニュアンスとか
    本当もう今まであんなに…細かい演出っていうのは…初めてでしたね…」
その後沈黙が続いてしまい、場内が爆笑に包まれました。
もっと聞きたい、まだ話の続きがあるんじゃないかという期待が生んでしまった“間”なのかもしれませんね。
このコメントの時は普段どおりのジョーだったし、気持ちがこもっていたので、なおさらです。
メゾン・ド・ヒミコについて何か学ぶものはあったか?というクロさんからの質問
ジョー「いや、まぁ、それぞれに学ぶものはたくさんあるんですけど…。うーん、あのう…。
    台風が…非常に…えーっ、よく来る場所…御前崎…で、撮影してたんですけど、
    隣で(亡国の)イージスを撮影してまして…(場内笑)そっちも行きたかったです。(場内大爆笑)
    そのイージスが…台風で飛んだっていう話を聞いたんですけど、いろいろ、面白い撮影でしたね。ええ。」
クロさん「それはイージスね」(場内爆笑)
クロさん「メゾン・ド・ヒミコに関しては…新しい、セクシーなオダギリさん…」
ジョー「ですかねぇ」
クロさん「勃ちっぱなしのイン・ザ・プールもすごい素適でした」
ジョー「はあ、ははは ええ」
−結構長く感じる沈黙−場内大爆笑
クロさん「間が何とも言えず…というか、本当に、あの、チャーミングなオダギリジョーさん。おめでとうございました〜。」
ジョー「ありがとうございました。」


 ジョーの後は主演女優賞の田中裕子さんでした。彼女のコメントも天然というか味わい深いというか…
着席した後は、トロフィーを何度も持ち替えて、いろいろな角度から眺めていました。
もー、落ち着きがないったらっ!! 見ていて楽しいんです。
隣にかけてらしたのが岸部一徳さんで、彼が大きいものですから、イスに埋もれているようにこぢんまりと見えました。
受賞時のコメントでは終始うつむき加減でしたが、後ろに退いてしまった後では、気楽に顔を上げていましたので、
ちゃんと顔を見ることができました。
 クロさんと進行を務めていた男性ですが、その人が大きくて、立ちふさがる形でジョー鑑賞を妨げていました。
「どいて〜」と念を送ったのですが、全然効きませんでした。少し運が悪かったです。
 ヨコハマ映画祭は何と写真撮影が許されていて、みなさん、おおっぴらに撮っていました。
本格的な望遠レンズをつけた立派なカメラで撮っている人もチラホラ見かけました。
 最後に記念撮影がありました。真ん中を少し外れたあたりに田中さん、ひとつ席を置いて薬師丸さんが着席していて、
最後に中心にジョーが着席しました。腰をかける際に、田中さんと薬師丸さんにジョーは会釈していました。
薬師丸さんとはオペレッタ狸御殿の舞台挨拶以来だったのではないでしょうか?
薬師丸さんだけでなく、新人賞の2人もパッチギ!SHINOBIで共演しました。
この日出会った人とまたお仕事する機会があるかもしれませんね。
個人的には内田監督と関わってもらいたいです。「運命じゃない人」はDVDまで買ったほど面白いと思いましたから!
 2005年も実り多い年でした。今年も良い年であるよう、地味に応援していきたいです。


ヨコハマ映画祭から帰られた方はみな夜遅くになられたようです。
その後このようなレポをつくっていただき、大変お手数をお掛けしました。
本当にありがとうございました!!