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「小次郎つばめ返し」

七夕の朝

たまたま単身赴任の弟がうちのばあさまの葬儀に出席するため自宅に戻っていて、
たまたま弟の中学生の二女が日曜日で家に居て、
たまたま嫁に行ったばかりの弟の長女夫婦が実家に来ていて、
たまたま仕事を終えた弟の長男が自宅にいて、
いつもは弟の嫁さんが1人でいる時間帯に家族が集まり、
久しぶりにワイワイと賑やかに食事をしたりお喋りした夕方、
突然義妹は倒れ、一度も目を開ける事なく七夕の日に旅立ちました。

弟家族はこうしていれば良かった、こうしなければ良かったと
それぞれに自分を責めるけど、
倒れたその日、家族全員の時間を過ごせた。
良かった事を拾い集めたい、義妹のために。

火入れの瞬間まで泣きじゃくっていた弟の子どもたちも
お骨あげの時に、弟が義妹の歯をポロッと落として、
アレ!?と素っ頓狂な声を挙げた時に笑いがおきました。
どんなに悲しくても人間は笑えるし、
家族が笑えた事で、旅立った義妹も安心した事でしょう。

「日々の生活」の頼りなさ。
瞬間瞬間が大切な人に見せる最後の顔になるかもしれないと心に留め、
できるだけ笑顔で過ごさなければ。
その時に自分が後悔しないように、家族に後悔させないように。