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「小次郎つばめ返し」

東映特撮公式配信記念『EPISODE1 復活』

一作品に心を残しすぎるのは役者ファンとしてどうなんだろうと思ったのと、
好みの分かれるジャンルだし、時間が立ちすぎてるしなどと言い訳しつつ、
なんとな〜く触れないようにしておりましたが、
作品自体は受け取った瞬間に視聴者のものになるのだから、
大好きだと気持ちも迷惑にはならんだろうと15年経てようやく思い至ったのであります。
このタイミングで東映さんが1週間に2話の緩いペースで配信してやろうと言ってくださるので
ゆるーく追ってみたいと思います。なんだかいいよね!くらいの緩さで。
(きっと最終話辺りは暑苦しく語ってるんだろうな…)


いろんな意味で度肝を抜かれました。
今までの私の中にあるライダーはショッカーと工事現場とマフラーでしたから。
大人が見ても矛盾のないストーリーの進み方、キャラクターの在り方、セリフ、
特に「五代雄介」は今までのヒーロー像と違っておりました。
ひょろひょろフニャフニャ動きのフニャと笑うヒーローなんて見たこと無かったですから。
力の抜けた会話やテンポや空気も今までの特撮番組と印象が全然違ったのであります。
職場の同僚たちが「刑事か医者が変身するのかと思ったら一番しそうに無いヤツがした」
と若干残念そうに言ったのを、未だに恨みに…いや、覚えております。
もみあげやバングルなどをしているのも、ともすれば軟弱に見えるし、
とにかく既存のヒーロー像とは余りに違うため、
当時熱すぎるライダーファンから大きな反響が(主に負の)あった事を覚えています。
ただこの辺りは見たり見なかったり、または家事をしながらのながら見で、
後に正座して待つようになるとは全く思いもしなかったのであります。
ここにいらっしゃる方々で初見さんはいらっしゃらないかもしれませんが、
何なんだこの主人公wwくらいの気楽さでご覧下さい。
この少々頼りなく感じるほどの緩さが、後々ボディブローのように効いてくるのであります。