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「小次郎つばめ返し」

東映特撮公式配信記念『EPISODE34 戦慄』

いよいよか…とTL上で洩れるため息。
クウガファンは放送回で内容を覚えていることが多いのですが、
34・35と聞くだけで、再視聴のファンが「ああ…」と無言になる、
ジャラジ回のゲゲルがついに始まりました。

被害者はすべて同じ学園、同じ学年の男子高校生。
被害者に接触して「四日後に死ぬ」と死刑宣告し、
目に見える形で被害者の周りをウロウロして恐怖を煽る。
宣告されれば死を待つしかない学生とその家族、
次は自分の番か怯えながら待つ者、
為す術もない警察、
すべての人々が絶望と苦悩を味わう様子を
楽しげに眺めるジャラジは、
あのグロンギ集団の中でも最悪の外道として描かれています。

ジャラジの嗜好の異常性はもちろん、
冒頭の高校生や怯える高校生の演技が真に迫りすぎて、
当時子どもだった人や、同じ年頃だった視聴者には、
特別なインパクトを持って覚えられているようです。
その当時、十分に大人だった私が真に震えたのは、
次回35話になります。

オダギリ氏が後に
「本当にグロンギがいるんじゃないかと思った」
と語っていましたが、
この頃の五代は素痩せて目の下の影も濃くなってきたため、
サイトや掲示板で心配する声が上がっていた覚えがあります。
一週間に一度、リアルタイムに一年間続くドラマ。
ストーリーが深刻さを増すにつれ、
視聴者の方も現実とドラマの境が
徐々に分からなくなってまいりました。