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「小次郎つばめ返し」

東映特撮公式配信記念『EPISODE26 自分』

腕を撃ち抜かれて負傷した五代、羽をもぎ取って封印を回避したブウロ。
敵同士でありながら共に数時間で回復することが、
皮肉にもクウガグロンギは元が同質なものであることを示しています。

行き着いた神社でぼんやりと座る拓少年の隣に
距離を保ちながら座る五代。
Twitterでも呟きましたが、
少年と視線を合わせるために一段下に座り直す名シーンは、
シナリオには記述がありませんでした。
視聴者の印象に残るシーンは、これまでにもシナリオに無い事が多い様です。
オダギリ氏のアドリブなのか、その場の指示なのか。
五代らしい仕草がオダギリ氏から自然と出たとすれば、
その時五代雄介は確かに存在していたという事でしょう。

「その場所で、自分が本当に好きだと思える自分を目指せば良いんじゃない?」
五代のサムズアップに頷かない少年。
しかし手足を伸ばして空を見上げる五代と同じ仕草をすることで、
彼の中で五代の言葉が響いたことが分かります。
全てを言葉で説明しない余韻。
その事によって、何度見ても新しい発見がクウガにはあります。