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「小次郎つばめ返し」

東映特撮公式配信記念『EPISODE24 強化』

しゃべるベルトさんやマスコットが居ない2000年、
新しい力をどう使いこなすかは自分たちで考え、
会得しなければなりませんでした。
平成ライダー初期を初めて見る人には目からウロコかもしれません。

面白いのは、主題歌が「英雄はただ一人でいい」と言いつつも、
五代が全てを一人で抱え込まず、出来る人に出来る事を割り振り、
積極的に協力してもらっている事です。
協力者を励まし、褒め、ヤル気にさせる五代は、
勤め人であればさぞかし凄腕上司になるでしょう。

また、警察が被害者の遺留品や状況からグロンギのルールを推理し、
マスコミがそれを報道し、外出を控えるよう呼びかける、
警察やマスコミの対応も実にリアルです。
実際にある場所をロケ地としているため、リアル感はなおさら。
こういう徹底した拘りが、視聴者のみならず出演者にも
「ひょっとしてこれは本当に起きている事かも知れない…」
と錯覚させる緊迫感を生んでいるのでしょう。

特訓の甲斐あって強くなったグロンギに対抗できる力を得た五代。
いつものように笑顔でサムズアップする五代と、
安心感からわずかに笑みを浮かべて迎える一条さん。
勝利の後の清々しいシーンであるはずなのに、
桜子さんの微妙な表情の変化がとても気になるのであります。