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「小次郎つばめ返し」

映画『S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』 妄想編

正木圭吾は猛烈にカッコイイ!!
カッコイイから全てヨシ!とならず、
延々考えて時を過ごしてしまうのがナンとも厄介な性分でございます。
(ごめんさない主任)

私が飲み込めずに引っかかったのは正木圭吾の怒り。
全てを破壊し尽くすほどの怒りの理由が、
産廃埋め立て、リゾート地開発で自分の故郷を壊され失ったから…
とするのは、妙な感じがしたからであります。
まあ平たく言えば浅い。
しかし id:lotusteaさんが書かれていた一文で

映画/S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE - lotustea's diary

引っかかったものがスルスルと落ちていったのでございます。

(視聴1回目なので勘違いてんこ盛りかもしれませんと予防線を張っておきます)

〜〜〜〜〜妄想タイム〜〜〜〜〜

島守の親子が丘からみたあの光景は、
確かに2011年に私たちが茫然としながら目にしたものとよく似ています。
とすればプルトニウムを首都圏に持ち込んだのも、
閣僚を全て恐怖の前面に引っ張り出したのも、
首相に国を滅ぼす最後のスイッチを押させようとする行動も、
全ての流れが繋がる。

でもって相当痛い(今まで以上に)妄想をしてみると、
<妄想その1>
正木=土地神
島守というのは、土地を護っている鎮守神、または産土神ではないか。
神門という本名にも繋がるような。
人も自然も全てを飲み込む大きな怒り。
何百年とその土地と人を護ってきた土地神が人間に対して怒り狂った姿と
正木がだぶるのであります(痛いでしょ?)

<妄想その1からの妄想2>
正木=自然の脅威
日本人は自然災害や疫病を神の「祟り」としていました。
護る神が一転、人が築いたもの、命、全てを理不尽に奪っていきます。

しかし、どんな状況でも命が生まれ、希望があり、人の生活は引き継がれていく。
そう思えば、最後の結婚式は余分ではなく(そう思ってたのか!)
必ず入れなければならないシーンなのでしょう。

生身の対決は、理不尽と絶望と恐怖を前にしても最後まで護れるかと
正木が一號に問い続ける時間。
正木が最後に神御蔵一號に残した言葉は、
私たちと次世代への願いかもしれません。