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「小次郎つばめ返し」

想像力が足りねえんだよ

例えば「りんご」という言葉の挿絵を描くときは、りんごを描けば良いの考える必要も無いのですが、
難しいのは感情や概念であります。
『1』という数字を挿絵にするとき、単に「1」の数字を描くのは面白くないし唐突感がある。
りんごを1個描けば、それは「りんご」を表しているのか「1個」を表しているのか分からない、
ということで、どうしたものかとツラツラ考えていたところに、フッと妙案が浮かんだのでございます。


「そうか!あれをかけばいい!私は天才だ!!」などと叫びつつ、何事かとこちらを振り向いたキバコさんに
「トランプだよ!無理なく『1』という数字を表せるし、柄もあるから挿絵としてもカワイイじゃん!!」と言うと、
「アンタ、トランプの1はAだよ」とキバコさんに返されたのでございます…