『アリスの棘』 第7話 一晩明けてのドラマ感想
西門いじりが楽しくて、つい暴走感想を。
この「西門優介」は、ただいま同時出没中の3キャラの中では一番オダギリ香が薄く、
青臭くてクラスタの大好きな発酵したような甘い香りは漂わないんだけど、
ちゃんと若造に見えるところがすごいですねえ。
オダギリ氏とはまったくの別人物として楽しめます。
物語はカードの表裏がひっくり返るような展開。
盤台は自分の地位や研究のために小山内が邪魔だった。
有馬は自分の娘を護るために西門妹の主治医の小山内が邪魔だった。
明日美がコツコツと崩していた壁と西門が調べていた壁は元は別々ですが
繋がっている巨大な一枚壁だったと判明。
追い詰めていたつもりの明日美は、いつの間にか背後から追い詰められ、
壁に囲まれて逃げ場を失ってしまいました。
予告を見ると、来週は唯一の清浄な空気をわれわれも失ってしまうようです。
それによって生じる壁の隙間。
息子の悠真が大事に思っている健太の命が、有馬によって利用されるとき、
盤台はどう動くんでしょうか。
星野にも批判が集中してますが、その反応は役者さんにとって嬉しい事でしょう。
日常生活で私たちがいる場所って、星野ポジションだよなといつも思います。
仕事にしても近所のことにしても、自分の見える浅いところだけで判断して推測している。
渦中にいる人以外は表面しか見えないものであります。
嫉妬心に駆られ醜い顔が浮かんでも、ひょっとして…と心を寄せかけたり、
戸惑ったり、後悔したり、常に揺れている。
ごく普通の、一番私たちに近いキャラかも知れません。
大きすぎる代償。
今まで抱えたいた苦しみとは別の大きな苦しみを明日美は抱えることになります。
真実を突き止められたとしても、明日美は美しい明日を見る事が出来るのかな。