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「小次郎つばめ返し」

大河ドラマ 八重の桜 第49回 『再び戦を学ばず』

オダギリ氏が新島襄を演じてくれて良かったという思いと、
人間新島襄が描き切れてなかったという残念な思いが交差する日曜夜8時でございます。
先週とは明らかに違うテンションでオープニングのテロップをぼんやりと見過ごしたため、
天使の声がいきなり降って来た時は、思わず「えっ!?」とか「ぎゃ!」という断末魔のような音を出して、
不自然に身体が反応してしまいました。
幽霊で招集されているという噂は夏だったか秋だったかに聞いたんですが、
てっきり出番は最終回だと思っておりました。
何が安心したかというと白いネグリジェじゃなかったことです。
ファンタジー過ぎないか?と思ったんですが、TL上では大歓迎されてて安心しました。
(あれ?感想がフラット気味)


祭り終了30分前にバタバタと撤収する露天商のような、せわしなさに中に漂う寂しさ。
今週は覚馬、容保公が逝かれました。
次回は山川浩さんがものすごい色つやの良いお顔で、みなさんの後を追われる様です。
そんな若々しいみなさまが先に旅立たれるのに、
おっかさまと、予告の仙人と言うより大黒天な頼母様が残ってらっしゃるので、
あれ?みんな寿命って事は無いよね?病死なん?とワタクシは混乱。
なんとも頭の中で整理がつかないのでございます。
覚馬が「薩長にも義はあった」というのを聞いて、思わず鼻の奥がツンとしました。
勝てば官軍とか言われますが、過去ワタクシが見てきたドラマや映画で、
薩長が良い印象で描かれているものはほとんど見た覚えが無い。
薩長佐幕派を平たいところに並べて語られたことに驚き、動揺するほどにハッといたしました。
周防の端っことはいえ、ここは長州。知らず知らず負い目があったようです。


先週のTL上で襄先生がキリスト化しているというツイをたくさん拾ったんですが、
ふと公式のスペシャルインタビューを再読し、
http://www9.nhk.or.jp/yaenosakura/special/interview20/
オダギリ氏は早い段階で、目指すゴールをそこに設定していたことを知り、
そして最終的に多くの視聴者がそう感じているのを見て、
自らの内に種を蒔いてゆっくりと育ててたのか!あんたやっぱスゲー役者だよ!!と
上から目線で叫ぶのでありました。
(テンションが変なのはご容赦ください)


旦那が「会津までが良かった」とKY発言を繰り返すので、
「断っておくが、オダギリ氏は事前に調べて演技プランを作ってたけど、
 台本の新島襄と自分のイメージした新島襄が違うから、
 自分は「八重の桜」の新島襄を演じる、とインタビューで言ってたんじゃい!!
 ええか?彼ならどんな色の新島襄も演じられた、役者のせいじゃないんじゃい!」と畳みかけました。
これで二度と不用意な発言はしないと思われます。
しかしよくよく考えてみると、旦那は襄先生について一言も悪口を言ってないので、
ワタクシの勇み足だったかもしれません。
(でも後悔はしていない)


天の声以外では出てこないのに、よくこれだけ襄先生について書けるなと
読み直して思うのでございます。
それもあと1回。