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「小次郎つばめ返し」

大河ドラマ 八重の桜 第22回 『弟のかたき』

光陰矢のごとし。
あっという間に時間が経ち、気がつけば放送日でありました。
しかし会津戦争はあっという間ではなく、聞くところによると、あと2ヶ月近くあるそうです…。
思い入れをもって見てきたからこそ精神的ダメージは強く、
開戦後わずか2回で、すでに疲労困憊でございます。
さらに極悪人ズラの長州人が、長州人の視聴者に追い打ちをかけるのであります。
局所的な戦いを数ヶ月にわたって描くというドラマは今まで覚えが無いし、
数字やみなさまのご意見が気になる制作側としても、
目を背けたくなる様な悲惨なシーンを長期間続けるのは大冒険かと思われます。
しかし徹底的に、徹底的に、徹底的にやり抜くのですね!(徹底的に言ってみました)
焦土と化した景色はモノトーン、心からも色が消え失せたその先、
再び光が射し、色が蘇る時代を鮮やかに描くために。


尚之助の話を聞きつつ、その横顔を睨み付ける八重。
悲しみというより怒りに満ちております。
逆恨み的に尚之助をなじり、飛び出して泣き喚く八重を、
某掲示板に「他の女性はグッと悲しみを堪えているのに」という感想がありましたが、
そもそも、この「他の女性」と違うところが山本八重なんでしょう。
実物と若干キャラのズレを感じていたワタクシには、
利かん気で自分勝手で激しい気性が現れて、
初めて綾瀬はるかが山本八重と重なって見えました。


山本覚馬もまた見事でありました。
枯れて裏返った声で嘆願する覚馬の鬼気迫ったリアルな姿に、
覚馬!(´;ω;`)ブワッというより、西島さんスゲ━━━ヽ(゚Д゚)ノ━━!!!!となったくらいであります。
回が進むぬ連れ、深まってくる人物ですが、
内海師匠が呟き処で言っていたからというわけではございませんが、
ここにきて、まあその…若干西郷さんが一面的なというか…浅いというか薄く感じら(ry
もうちょい厚みが欲しいのでつよ。
大仰な効果音を背負わなくても、吉川くんなら出来るはずでちゅ!
(言いにくいので、語尾を柔らかくしてみました)
あとワタクシだけだとは思いますが、板垣と大山の区別がつきにくうございまちゅ…。



(本日の妄言)
真っ暗な土蔵の中から這い出て、まぶしさの余り思わず目を伏せる登場人物と視聴者の前に、
ふわりと現れる新島襄
蔵の外で逆光の中に立つ彼は、それはそれはまぶしく見えるじゃないでしょうか。
彼の存在は八重の二度目の旦那という立ち位置以外、
想像以上に大きな役割がありそうです。