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「小次郎つばめ返し」

最後に残るのは父母への思慕か

ジイちゃんが退院したら、入れ替わりにバアちゃんが入院するという日々でございます。
ばあちゃんと同室の老婦人は、いつ何時訪れても廊下に響くほどの大声で喋りまくっていますが、
昨日も「家に連れて帰ってくれ」と大声で誰彼とも無く呼びかけておりました。
「家に帰る」は全年寄りが一度は口にする言葉であります。(※小次郎リサーチ社より)
義母や義父も、亡くなった実家の父も、隣近所のお年寄りも、
認知が進んでくるとみな「家に帰る」と言って介護者を困らせますが、
バアちゃんなどは家に居ても「さあ帰ろう」という。
ひょっとして彼らにとって「家」は自宅じゃなく、子どもの家でもなく、故郷でもなく、
自分の「父母のいる場所」なのかもしれないなと思うのでありました。