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「小次郎つばめ返し」

大河ドラマ 八重の桜 第15回 『薩長の密約』

1年間!?
アメリカへ行くのに船で1年間!
言葉も話せず先駆者もいない、見たこともない想像だけの異国へ、
いつ着くとも知れず、いや、もしかして着かないかもしれない場所へ、
国禁を犯し命を賭けて飛び込んだワケですから、
そりゃもう「ああっ!」という顔になろうというものであります。
喜びの「ああ!」衝撃の「ああ!」絶望の「ああ!」
この「ああ!!」という顔をさせたら、オダギリ氏の右に出る者はおらんですね!うふふ(何の話)
新島七五三太の身体中から喜びと希望があふれております。
ここでリモコン早戻し→甲板を縫うように走る白シャツ→子どものように船首へ一目散→
ん?な七五三太→Joe!Take a look!(“ご覧”の訳もステチ)→顔に拡がる驚きと喜び→
風に膨らむ白シャツ→鎖骨が見えすぎ→にいちゃーん!(オダギリクラスタ向け)じゃなく「アメリカだー!」→
お手々フリフリシッポフリフリ→リモコン早戻しを5回ほど繰り返したところで、
私はひょっとして変態かもしれんと不安になりましたが、
呟き処でたくさんの同士が居ることを知り、安堵した次第です。
そして新島七五三太と同じく希望に満ちてアメリカに飛び込んだ若き日のオダギリ氏は
上陸直後にポリスに保護され現実を知ったのね、などと明後日の方向へ想いを馳せるのでありました。
冒頭数分でこの長さ!!


町屋でゴロツキにお仕置きする新選組
ともすれば仲間内の諍いに見えなくもない風情であります。
もともと浪人の集まりですから(浪人でもない人多数)、
第三者から見た新選組は危険そうで不気味で、
やっぱりこんな感じだったんじゃないかと思われます。
特に八重の斎藤は、粗野で鋭く触る者みな傷つけそうでお友だちにはなりたくないのですが、
私的には壬生狼らしくてイイ感じだなあと思っております。
佐川様が「あのような得体の知れぬ者」などと仰っておりましたが、
2004年には佐川様自身が「得体の知れぬ者たちの中でもさらに得体の知れぬ者」だった事を思えば、
八重の新選組一般隊士たちがごく普通に見えます。
ふとロン毛ポニテで腕組みしたオダギリ斎藤を
土煙の立つ町屋通りにそっと置いてみたら…と想像すると
目を引きすぎてイカーン!!
逆に後を付けたくなります。


薩長同盟の成り行き。
龍馬の扱いが話題になりましたが、
坂本龍馬が出ないと噂されてますが出ます。役者名も出てます。』
というツイを嬉しげにRTしたワタクシの面目が立たんほどのライトタッチでした。
しかしあの時、ワタクシは桂小五郎の心の動きと完全に同期、
不信、怒り、怪訝、戸惑いなどを経て、最後には桂小五郎と一緒に巨人軍に説得されたのであります。
龍馬にクローズアップしないことによって、当事者同士の心の変化がよく分かりました。
こんなに「そこに居た感」のある薩長同盟は初めてかもしれません。
会津藩、朝廷、幕府、長州藩薩摩藩、海の向こう。
その時代、その時に起こりつつある事を大きく見渡しながら、同時に丁寧に描いていく今年の大河、
つくづく歴史とは人間一人一人が悩み選んで決断して歩んできた道なのだなと気付くのであります。