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「小次郎つばめ返し」

大河ドラマ 八重の桜 第12回 『蛤御門の戦い』

ふぅ……。
立ち並ぶ旗、崩れる土壁、夜空を焦がす炎、大河の花である合戦なのに、
爽快感とかアドレナリン放出!!などとほど遠い戦いでございました。
それまでに至る経緯や人物をどの方向からも丁寧に描いてきているため、
見てきた視聴者にとって誠に後味の悪いものとなっております。


逃げ落ちる桂小五郎の慟哭、
市井の人々の怒りと嘆き、
戦いの後の焼け野原で山本覚馬が受けた衝撃、
薩摩め、うぎぎぎ(余計)
勝ち負けを越した先にあるやりきれなさを、登場人物と視聴者が共有したものと思います。
この戦における「後味の悪さ」が、新しい世という種まきの前の土壌づくりになるのでしょう。
(´−`) o0○そこへヒラリと落ちてくる種が新島襄なんだな、きっと…(独り言だから)
そんな重く辛い空気の中に現れた大垣屋のただ者じゃない、善良な一市民なりすまし感が、
緊張したお茶の間を、ほんの少し笑顔にしたのではないでしょうか。
にしても須賀っち久坂くんの、俺俺ヒーロー!になりきれない青さ、固さ、もの悲しさが、
残念過ぎて愛おしくなってまいりました。(死んじゃったけど)


「断ろうと思ってた」と言われて傷つき荒れる八重。
姉に八つ当たりされる弟の図は、現在でもよく見かける光景であります。
自分も断ると言ってたくせに、まったくもって迷惑な姉ちゃんです。
血気盛んで色気のない八重と、滴るような色気を放つ尚之助様は、
相性的に良いかもしれません。(町場の占い師かよ)
「かっこいい子だなと思った」と結婚した男性もいましたが(八重の二度目の旦那です)、
近頃こういう強い女性が好みの男性は多いようです。


ちょっと登場人物を調べたくて公式に行ってみたら、
相関図に敏姫と佐久間象山先生のお写真が無いっ(;゚ Д゚)
ひょっとして故人になると画像外されちゃうの!?
蛤御門の戦いとは別に無常観を感じるのでありました。