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「小次郎つばめ返し」

大河ドラマ 八重の桜 第8回 『ままならぬ思い』

ストーリーは覚馬PV(視点)から容保様に移り、
ここ数回は完全に容保様フォーカス。
消防署の連日乾燥注意報もなんのその、
今回も殿の安定したウル目出現率で物語は湿度を保ち、
御上のみならず、視聴者を潤しております。
容保様の陣羽織姿は、アメイジングですね。(何突然)
「画面に色がない?じゃ、この辺で陣羽織とウル目を挿入」
といった制作者の思惑が透けて見えそうです。
これからどんどんと重く暗い展開になっていくと思われますが、
つられて視聴者の気持ちも疲れ、沈みがちになるころ、
Have a break, have a KIT KAT的に
覚馬の入浴シーンも挿入して欲しいところです。


「鉄砲が強いなら鉄砲をやりたい」「京をお守りするのは武運の誉れ」など超シンプル思考な八重に、
会津を思うときは八重さんを思い出す」などと回り持った言い方が通じるはずもなく、
山川大蔵の敗因は幼なじみという好条件でありながら、
根回し、押しの弱さなどの作戦の甘さだと思われます。
西郷頼母も最悪のタイミングでアタック。
御前に出る前に様子を伺うなどのリサーチをするべきでありました。
その点、「誰にも内緒だけど一番の頼りはアナタなの」
と密書を送る御上の駆け引きは見事といっていいでしょう。
「ならぬことは ならぬ」
むしろ、この大河、ならぬことばかりであります。


やたらと斎藤一を意識する覚馬。
そんなことすると、覚馬の視線の先に組!の斎藤を起きたいなあ…とか、
容保公の御前にも出られたのになあ…とか欲張りな事を思っちゃうじゃないですか!
(誰のせいでもありません)


タイトルが「八重の桜」でありつつ、なんとなく印象の薄いヒロインに
一体誰が主人公や−!!という声もそろそろ聞こえて参りました。
そもそも「八重」とは主人公の名でありつつも、「幾つも重なる」と言う意味合いもあるので、
人々の千千の思いが溢れて重なる幕末においては、
誰もが主人公である、と言うことでいいのじゃないかと思うのであります。