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「小次郎つばめ返し」

大河ドラマ 八重の桜 第3回 『蹴散らして前へ』

なんと言っても、あんつぁま(西島秀俊)でしょう。
温厚で実直な覚馬が、道場でずぶ濡れの羽織を脱いだとき、
それまで隠されていたビックリするほど情熱的な筋肉…
あ、いや、ビックリするほど熱く萌える…いやいや、燃える気性が現れたのでありました。
はやる心を抑えきれずに浮かれる若気、
正しいこと以外は全て間違いとする清廉な固さと狭さ、
周りの意見も念仏、ひたすら前へ前へと進む様は
ある程度年を重ねた者なら誰もが覚えのある、甘くもしょっぱい思い出であり、
「若いのう覚馬も、いろいろな意味で。うふ」と微笑ましく思うのでありました。


一方、秀才で常に理性的に見える尚之助(長谷川博己)も
一度点火すると宇宙の果てまで飛んで言ってしまうロケットのようです。
覚馬に刺激され、何かが光り出したんですね?胸の奥の方で。(by 早川正義)
この時代の若者は皆、何かに急かされるように生き急いでいるようです。


登場した時から、気品と哀愁と悲運、はかなさを漂わせているのが容保公(綾野剛)。
物語が始まるとき、役者さんも視聴者も最初は手探りであります。
新漬けのたくあんのように馴染みの薄かった登場人物が、
役者さんの表現と視聴者の思いの相互リンク(懐!)という共同作業で形作られ、
長い時間をかけて、もうその人自身にしか見えない!までに染みこんで深い味わいを醸し出すのですが、
容保公は画面に出てきた時には、すでに容保公そのものでありました。
視聴者に何の努力もさせずに。


山川与七郎(玉山鉄二)の動揺して怒ったような、
非常に分かりやすい嫉妬も可愛かったですねえ〜。
ヒロインに恋をして、気持ちを持て余して…みたいな、
これまたドラマや漫画では“あるある的”視聴者を喜ばせる王道ストーリーでございます。
つか、いかーん!!
こんな風に一人一人に意識を取られると、とりとめもなく長くなってしまーう!!
私的には、まだまだ助走なのにこの長さ!
これから先が思いやられるのであります。あ〜困った困った(*´∀`*)